【台湾 4日】 沈黙を破る天安門からの手紙

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中国軍が26年前に北京の中心である天安門で何百人もの民主派の学生活動家を虐殺した事件を知っている学生は少なくなっているというが、それは、多くの若者がその日の出来事の政府説明、つまり共産党政府による政治的陰謀の大虐殺をひた隠しした情報(教育)だけを聞いて成長したからである。にもかかわらず、この6月4日、海外に住んでいる11人の中国人の大学生が、彼らの同胞が天安門事件に関してもう少し学ぶよう世界中に広く呼びかけ、当時を知る経験者の声も含んだ手紙を用いてこの長い沈黙を破ろうとしている。手紙はジョージア大学の大学院生のグ・イ氏によって書かれたもので、他の10人の華僑(中国大陸・台湾・香港・マカオ以外の国家・地域に移住しながらも、中国の国籍を持つ漢民族)の学生によって共同サインされてある。この手紙が今年の天安門事件の記念日に際し、小さくとも大きな意味をもつ引火点なった。神経を尖らせて警戒を強める中国当局の緊張とともに。
手紙には数百、または数千人にも及んだ政府弾圧による非武装で抗議行動に参加した犠牲者やそれを目撃していた見物者たちについて書かれてあり、1989年6月4日、この弾圧を行った中国共産党政府に責任を求めるものである。そして正義が実現され、現在も中国国内で行われている迫害や弾圧がやめられるまで、彼らはこれを忘れてはならないとしている。このようなメールが送られる場合、中国当局は規制を張って阻止しようとするが、コンピュータに精通した中国人学生によって検閲を通り抜けさせ、中国の多くの若者に届いたという。グ・イ氏は、中国を出た後で、この事件の事実に触れ、さまざまな資料から大虐殺の事実を確信したという。中国政府による厳戒態勢により、天安門での抗議行動は行われないが、香港では恒例の徹夜の祈りが捧げられる。

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